Well being lab代表

自称「患者のプロ」
手術歴9回、入院歴20回以上(1か月以上入院8回)おかげで病院の色々なことに詳しくなりました♪
昔から病弱だったので、自分の身は自分で守るべく、分子生物学を専攻(遺伝子変異(SNP))。メカニズムを知った方が早い!と考えました。だから、医学研究論文が読める♪

薬物過敏症・化学物質過敏症・アレルギー体質・乳糖不耐症など、通常より安全閾値が狭いため、しょっちゅう体調を崩しています。特に消化器系が弱く、膵炎や肝機能障害をよく出します。
現在は起業し、健康講座・セミナーを中心に活動中。
得意

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twitter11/3患者の心得「病院にはそれぞれ役割がある」補足説明

病院にはそれぞれ役割があるケース①以前、大学病院内の喫茶店で、門前払いを受けたと、友人(?)に愚痴っているおばあちゃんがいた。結構怒って興奮していたせいか、声が大きかったので聞こえてしまったのだが、その内容が、今まで診てもらっていた先生が亡くなってしまわれたので、大学病院に「風邪」で受診したら門前払いされたケース②ある勉強会に参加した時、たまたま近くに座った人が、私と似たような良性婦人科疾患だったので、なんてことなく病院の話になったのだが、彼女がある病院に行ったときの医師の塩対応が今でも許せない、と憤っていた。その内容が、たまたま婦人科検診を受けたら筋腫が見つかったので、近医の婦人科を受診したら「特に困った症状がなければ経過観察で大丈夫だよ」と言われ、すごく不安になったため、ネットで「筋腫の手術を多く手掛けている病院」を探して受診して「ホントに経過観察でいいのか?」と聞きに行ったら、ものすごい塩対応された!ケース③勤務先の人に「治療方針に悩んでいる人がいるから話を聞いてあげてほしい」と言われて、某喫茶店で会った人。なんでも、最初に症状が出たときは勤務先近くのクリニックを受診したのだが、超音波の結果、「専門医に診てもらったほうがいい」と言われ、紹介状を持って入院施設のある専門病院を受診したそうです。しかし、「この程度なら薬で経過観察してもいいし、手術で早く楽になりたいなら、手術するという手もあるよ」と、彼女的には、ものすごく無責任に言われた(ように感じた)ので、ネットで調べて、ケース②と同じような病院に行ったそうです。そこで、彼女が憤っていた内容が、外科医に「取りたいなら取るけど」とか「そんなに心配なら取ったら?」という言葉だった。「外科医ってさ、すぐに手術勧めるよね!」塩対応受けるにはそれなりに理由がある・・・事も多いケース①、②、③、すべてに共通するのが「大学病院・大病院」に行って、塩対応を受けた、という愚痴。こういう人、多いんじゃないかな?大きい病院(大学病院・国立病院・大病院)は、「普通の病院では治療が難しい病気の人」や「普通の病院では設置できない機材が必要な病気の人」など、「大きな病院の設備と専門性の高い治療」を必要とする人が行くところです。ケース①の風邪で大学病院を受診したおばあちゃんは論外として・・・ケース②もケース③も、「手術を売りにしている」専門外科医がいる、専門性の高い大きな病院を受診していることが、そもそも「塩対応」された原因になっていると思います。外科技術が高く、専門性の高い大きな病院の外科に行く時は、「手術を前提にして受診する」人が行くところです。そこへ、手術するかどうか決めてないしするつもりもないけど、本当に経過観察で大丈夫なのか心配と、多くの手術を必要としている患者さんに少しでも多くの時間を取らなければならない状態の医師の所へ受診したら、そりゃ~怒られますし、塩対応されると思いますよ。「外科医はすぐに手術を進めるよね」ではなく、手術をする病院だから、手術をすることを前提で話しているから、手術する話になるんですよ。「経過観察で大丈夫」と言われたら、その根拠は何なのか自分は、手術して早く治したいと思っているのか手術しなくて済むならそういう方向で行きたいのかなど、とにかく、一番最初に受診した担当医ときちんと話し合うことが必要かと思います。すぐに大きな病院を受診するのはやめましょう。塩対応取られても仕方がないかと思います。病院には、それぞれ役割があります。でも、患者の希望や意向も聞かずに治療方針をさっさと決めて、患者の都合を無視して全く考えてくれない医者の場合はさっさと転院した方がいいこともありますけどね。ただし、大病院ではなくね。そういう場合でも、やっぱり紹介状は書いてもらったほうがいいと思いますよ。「ほかの先生の意見も聞きたいから」と言って。それで機嫌損ねるなら、即刻転院しますね、私なら。

11/1 患者の心得「5分診療では4W1Hを活用する」補足説明

「何時間も待って3分診療(5分診療)」とよく言われている日本の外来。ではなぜ、そんなに短い時間しか取れないのでしょう?以前、テレビで循環器の開業医が、話していました。その医師のクリニックでは数人の看護師や事務員などのスタッフ以外に賃借料があるので、午前中で看護師などの従業員の給料分と賃借料を午後で自分の生活費と病院の維持費を稼ぐようにしているそうです。病院の維持費で一番大きいのが医療器材で、一台で数百万円~数千万円することはザラなので、故障したときに備えて、結構な大きな金額の預金をしておく必要があります。話は戻って・・・。その先生のクリニックでは、午前中で看護師などの従業員と賃借料を稼ごうとすると、最低でも40人は診ないとならないそうです。・・・ということは・・・仮に午前中の受付時間を8時半~12時(3.5時間=210分)と考えます。210分÷40人=5.25分つまり一人当たり5分以上の時間をかけてしまうと、病院の維持が難しくなってしまう、ということです。実際には、もっと多くの患者さんを診ていると思います。50人の場合:210分÷50人=4.2分/人60人の場合:210分÷60人=3.5分/人一人当たりにとれる時間が、3分になってしまう、というのも不思議ではありません。患者の心得のカギ:いかに3分~5分の間に効率よく医師に状態を伝えるか4W1Hを活用しよう!WHO(誰が)WHERE(どこが)WHEN(いつから)WHAT(何があった時に)HOW(どのように症状が出るのか)これを紙に予め書いてまとめておくことを強くお勧めします!病院にもよりますが、初診の時は受付で「どうされましたか?」と聞かれると思います。その時に、その経緯と症状を書きまとめた紙をあらかじめ渡しておくことができるところが多いはずです。そうすれば、呼ばれて診察室に入った時には、医師はその用紙に目を通しているか、通しながら、症状を確認しながら医師として気になることを聞くので、最初から説明する時間を節約することできますし、担当医側も、経緯を読みながら同時進行で確認作業ができるため、より多くの情報を短い時間内で得ることができます。症状が出るまでの経緯経過がとても大切徐々に症状が強くなってきたのかその場合は、どのくらい前から出てきていたのか症状が強くなってからどのくらい時間が経っているのか急に症状が強くなったのか症状が出るまで、何をやっていたのか過去に同じような経験はあったのかどういうときに症状がでるのか同じような動作や作業で症状が再現されるのか症状の強さは変わらないのか、強くなってきているのかトリガー(症状が出てくる引き金)はなんなのか、どの程度その症状が続くのか市販薬を試したのか・・・・・などなど、いろいろと説明しなければならないことはありますが、思い出しながら説明していたら、3分なんてあっという間に過ぎ去ってしまいます。私は普段から、普段とは違う症状が出た時は、必ずスケジュール帳に書き込んでおきます。症状が出たときは何をしていたのか、どこにいたのか、その直前以外に、前日の夜と朝何を食べたかなど、忘れないように書いておきます。そうすると、その時はすぐに症状が落ち着いてしまっても、後から同じような症状が出たときに、前回の症状との共通項があるかどうかを見つけることができるからです。「ちょっと話しただけで、すぐに『とりあえず様子をみましょう』で終わってしまった」と愚痴る前に、3分~5分という短い時間をいかに有効に使うかを、患者側でも工夫することも大切かと思います。

10/31 患者の心得:逆紹介をする病院とは 補足説明

「紹介状」がどういうものかを知っている人は多いかと思いますし、実際に担当医に「紹介状」を書いてもらって、大きな病院に行ったことがある人も多いかと思います。逆紹介状を書く病院とは逆紹介とは?「紹介状(診療情報提供書)」は、クリニックや小規模の病院で、入院病棟がない、担当医の不在や機材の充実度などの理由で、その病院では対応できない患者さんを、専門医・より設備の整った病院に患者さんを紹介するときに医師が書くものです。それに対して「逆紹介状」とは、病状が安定したり、治療方針が定まったりしたために、紹介元や連携している病院・クリニックへ患者さんを紹介するときに医師が書くものです。特定機能病院制度に基づき「特定機能病院」と認定受けた病院が逆紹介をする「特定機能病院」と厚労省から認定を受けるには、条件があります。厚生労働省:特定機能病院について「特定機能病院」の認定を受ける病院とは、「高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院」である、と認定を受けた病院のことです。大学病院や国立病院、大病院(一般病床500床以上の地域医療支援病院)がそれに相当します。「高度医療」を提供する病院、という認定を受けている病院ですので、通常の病院では行えない手術や治療を行う施設というわけです。その病院が「特定機能病院」の認定を受けているかどうかは、平成28年4月から、緊急やむを得ない場合を除き、紹介状なしで受診した場合に、初診時保険外併用療養費として自己負担金が発生するかどうかで、見分けることができます。政府広報オンライン 暮らしに役立つ情報私が知っている限りでは、東大病院・東京医科歯科大医学部病院:8,100円(初診に係る選定療養費として)と一番高く、一般的には5,400円となっています。ちなみに、一般病床200床未満の病院や診療所では、この自己負担金が発生することはありません。「特定機能病院」の認定を受ける際、逆紹介率も重要な条件「特定機能病院」と認定受けるには、いろいろな厳しい条件がありますが、その中に「ほかの病院や診療所から紹介された患者に対し医療を提供すること」とし、紹介率50%以上、逆紹介率40%となっており、逆紹介することも認定を受ける条件の一つになっているのです。紹介状なしで受診した時の「初診時保険外併用療養費」は義務「特定機能病院」と認定を受けている以上、紹介状なしで受診した患者さんに対して「初診時保険外併用療養費」の徴収は義務付けられているため、「お願い♡」は通用しません。ただし、「大病院受診時の特別の料金」の徴収の対象外になる患者も、定められています。政府広報オンライン 暮らしに役立つ情報個人の希望で「特定機能病院」に通院を望む場合は、特別料金がかかる「特定機能病院」で治療を受けて、主治医から「もう、近医でも受けられるよ」と逆紹介を進められたにも関わらず、自分の意志で「特定機能病院」への通院を希望した場合は、再診でも、この特別の料金として2,500円以上の金額で、病院が決めた額が、その日の診療費の上に上乗せされます。